コンピュータは、現象をモデル化し、その動作を模倣 (シミュレート) することを一つの目標として発展してきた。自然現象のモデル化が最も早くから進んできたのが物理学である。また、物理学の概念、例えばエネルギーやエントロピーなどは、物理学に限らない様々な現象の理解で用いられ、コンピュータシミュレーションを行う上で、不可欠な概念となっている。本講義では、基礎的物理学として、力学を中心に講義し、物理的モデル化に必須な、力、加速度、エネルギーなどの概念の理解を目指す。